現代のファッションのアイテム「ハイヒール」。
エレガントで上品なモノからキュートで愛らしいモノ。。と今ではいろんな種類の中からオシャレを楽しむひとつです。
ハイヒールの起源は古代ギリシャから。ギリシャ人は底がペタッとしたサンダルが主流でしたが、背を高く見せる為にかかとの高いサンダルを履くことが流行した時期がありました。
そんなハイヒールはかつて男性も履いていた時期があったそうです。
時代はかわり男性が かかとの高いサンダルを履く事は少なくなりましたが、「背を高く見せる」というメリットは魅力的だったため女性の流行へと移り変わります。
16世紀のヴェネツィアの女性たちは「チョピン」と名づけられたハイヒールを履く様になりました。
チョピンは凄く美しいとされますが、実用品として履きにくく、貴婦人たちは支えてもらっての移動も多かったそうです。
「チョピン」とは厚めのボテッとした安定感のある高いヒールで作られたモノ。ルネッサンス期のイタリアでとても流行したそうです。非実用的でありその存在意義は履いている人を目立たせるところにあります。
今では履いている人はいません。しかし現代のヒールのヒントになり使われています。
女性達の服装は華やかでドレスの裾が広がったロココ・スタイルが主流になります。その頃ヨーロッパの人口は増え、上下水道の整備は追いつかず、人はゴミを外へ投げ捨て、家庭にはトイレはなく、外の道路はドロドロに汚れていました。
これでは華やかな服も汚れてしまいます。服の汚れを防ぐ為17世紀初めに「ハイヒール」が誕生したのです。
ルイ14世も愛用していた男性の一人です。身長が160cmほどしかなかったルイ14世は王としての威厳を気にし、自らのファッションに取り入れ背の高さをカバーしていたそうです。
時代はまたも変わり「ハイヒール」は進化し細く尖ったしなやかなヒール「スティレット」へと変わります。
※スティレット・・イタリア語で短剣の意。
優美で危険なこのヒールは木製のヒールで初めは考案していたが、木製をこんなに細くしてしまってはすぐに折れるだろうとの結果、ヒールの心に鋼鉄を使う技術の進歩で誕生しました。
靴の歴史は現代と比べ、ファッションにも実用性はほとんどなく、靴が進化する過程でいかに実用性が大切かを再認識することとなります。
今では実用性のあるヒール、健康靴、デザイン靴は主流になっていますが、もし彼女らが現代の靴を履けたなら・・第一声はなんと言っていたのか?聞いてみたいとも思えるのです。きっと彼女らの足は健康で美しいとは言いきれないでしょうから。
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