2012年7月13日金曜日

「眠っているときでも脳は学べるということ」






猫のくせに仰向けで寝るジジさん。。


寝ているときは人間です。。

(ちなみに私の音のずれた鼻歌は寝やすい様です。。)



「人は寝ている間であっても学習することが可能である」

という結果がノースウエスタン大学の神経科学者たちによる新しい研究で発表されたもようです。




これは通常、意識下における人の記憶は何ヶ月もかけてゆっくりと定着しますが、無意識状態の脳は高速で一式の記憶を組み立てるということが理由だそうです。


被験者にピアノのメロディーをどのように弾くかを示した12個の鍵盤の図解を2つ見せ、


それぞれの旋律につき同じ時間だけの練習。そして練習の後、90分の仮眠をとってもらいます。


この時、睡眠中の被験者にメロディーの一方を4分間にわたって繰り返し静かに流し続けます。


その結果、睡眠中に流したメロディーはそうでないメロディーよりも演奏できる被験者が4%多いということがわかったそうです。


このような記憶力の上昇は数分間の「睡眠学習」に起因していると考えられます。


「実験における脳の再活性化は、自然状態であれば数ヶ月(あるいは数年)をかけて行われる記憶の


整理に影響を及ぼすものと考えられます」と研究者のPaul Reberさんは言います。


このことは睡眠学習中における被験者の睡眠紡錘波の活動を脳波スキャンすることによって明らかになりました。


脳波の一種は記憶プロセスと関係があると考えられていますが、メロディーを聴いている最中の被験者


の脳では、手先を動かしたり歌を歌う部分が活動していたということです。


この部分の睡眠紡錘波が活動している間、ノンレム睡眠をより多く取った人は、睡眠中に聞いた


メロディーとそうでないメロディーの演奏の正確性に大きな差が出ました。


つまり、ノンレム睡眠の間に音楽を再生することは記憶の定着に影響を及ぼすということです。


ではピアノ音楽以外の種類の情報でも、眠っている間に脳に詰め込むことは可能なのでしょうか。

この点に関して、研究者のPaul Reberさんは



「記憶が特定のタイプの音と結びつく限り、音は脳の再活性化を促し、以前得た情報を強化するようです。この効果は講義や授業で習ったことの記憶の強化を手助けし、第二言語の取得スピードをはやめることさえできるでしょう」と言っています。


言い換えれば、もしあなたが外国語を習っているのならば、その言語を睡眠中に聞くことは役立つかもしれないということです。


また授業中に習ったことを記憶する必要があるならば、その授業を録音し、夜に静かに再生するのもいいかもしれません。


匂いもまた記憶の定着のきっかけとなるそうです


もしローズマリーの隣でスペイン語の単語を覚えて、その夜にローズマリーの隣にあるテーブルに


ついたとしたら、ローズマリーの香りは他の何よりもスペイン語の単語の記憶を強化する影響を


脳に与えるでしょう。


このようなことを利用すると、テストのために徹夜で教科書の内容を頭に詰め込むよりも、より効率


よく勉強ができるようになるかもしれませんね。

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